From:YUKARI

グイドマッジファンの日本の皆さま、ブォンジョルノ!
本日もハイアーシューズが生まれた南イタリア、
レッチェからイタリア生情報をお伝えいたします。

こちら、いつまでも夏が続くと思われた南イタリアのレッチェ、
ようやく涼しい風が頬を撫で、この記事を書いている今も窓の外で、
鈴虫が盛んに羽音を響かせて秋の訪れを感じさせます。

秋といえば芸術の秋!文化に触れる秋!

今回はイタリア文化に触れるという意味で、
このイタリアの芸術文化とは切っても切れない
教会について触れてみたいと思います。

前回も特集したレッチェから車で30分ほどの
アドリア海側にある美しい港町、オートラント。
今回はこの街にひっそりとたたずむ、
ある小さな美しい教会についてご紹介したいと思います。

写真はオートラント、旧市街地区の入り口です。

オートラントは、大聖堂や旧市街地区がある中心部が強固な城壁に囲まれた要塞のような街。
なぜなら前々回で説明したように、このオートラントは中世の時代にオスマン・トルコ軍によって
略奪の被害にあったという悲惨な過去をもつため、この悲劇を二度と繰り返さないためにも、
街の防備は時代を経るごとに強固になっていきました。

このオートラントの旧市街地区にひっそりとたたずむ、
小さくて古い美しい教会はこの石段を上ると見えてきます。

石段の上にひっそりたたずむこのサンピエトロ教会。
大変歴史の古いこの教会、創建は900年代から1000年と、
千年以上も前に建てられた教会です。

プーリア州の中でもこの時代まで歴史がさかのぼる教会は、
ほんの数えるほどしか残っていません。
この教会、一年のうちの夏の間(7月から9月いっぱい)しか、
一般公開していないので今のうちに見学してきました。
日本のグイドマッジファンの皆様にも特別にお見せしましょう。

とても小さく、ほぼ正方形の形をしている珍しい教会です。
外側は教会とは思えない質素さ。

中を覗いてみましょう。。。
なんと千年まえに描かれたフレスコ画が色褪せてはいますが、
まだ当時の色彩をいまに伝えているのです。
ただ千年以上経過していますから、
当時は教会内部全面を覆っていたと考えられるフレスコ画も、
僅かばかりしか残っていません。

さらにここオートラントはオスマン・トルコ軍(イスラム教徒)の
手によって陥落した歴史をもつため、
この教会も彼らにとっては異教徒の教会ということで、
トルコ軍によって聖像や聖画が破壊されました。
ほとんどのフレスコ画が破壊されてしまったのです。

当時はもっと色も鮮明だったでしょうし、
内部全面がこのフレスコ画に覆われていたとすると、
質素な外見からは想像もつかないほど、
美しい教会だったに違いありません。

ただ、奇跡的にもキリストが弟子の足を洗う“洗足式”の
フレスコ画が完璧な形で残っているのが、
この教会の一番の見どころです。
さらにキリストと12人の使徒が長いテーブルを囲んでいる、
“最後の晩餐”の様子を描いたフレスコ画も
ほぼ完全な形で残り破壊を免れました。

このフレスコ画を見るとちょっと滑稽で、まるで漫画のような子供が描いた落書きのような印象を受けます。
それもそのはず、この時代は、まだ絵画を描写する際の遠近法も発明されていない、
ルネッサンスなどが起こるはるか前の時代の壁画です。
けれど、このフレスコ画は当時のキリスト教徒にとっては、
大変敬虔あらたかな貴重な聖画だったわけです。
当時のキリスト教徒の何よりの心のよりどころだったはずです。

それを思うと、このフレスコ画が千年以上の時を経て、
ここに残り、現代の私たちの前で今もなお当時の色彩を
再現していることに驚くとともに、
当時のキリスト教信者たちの純粋な信仰心が
想像できるような気がします。

芸術文化に親しむ秋ということでここ、
ハイアーシューズが生まれたレッチェのあるサレント地方が誇る、
貴重な文化遺産を今回はご紹介しました。

イタリアに住んでいると日本だったらこれ、
国宝級の文化遺産なんじゃないのっていうくらい
貴重な文化財をあちこちで目にします。
それも手で触れちゃうくらいの超イージーな管理具合です。
やはり管理が行き届かないほどの文化財の量の多さなのだと思います。

ここイタリアに住んではや10年、
この国の歴史の深さと文化遺産の数の多さに度肝を抜かれる毎日です。
ほんとにイタリアは奥が深い!
まだまだ、これからもイタリアの芸術文化、
どんどん紹介していきます!お楽しみに!

—YUKARI

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